『家庭学習調査2022』を実施

新しい生活様式での変化や教育ICTスキルの習得機会や期待、自学自習による効果と子どもの未来への希望は?

KUMON

2023年3月10日

公文教育研究会

公文教育研究会(代表取締役社長 池上秀徳〔いけがみ ひでのり〕)は、2022年12月、小学校1~3年生のお子さまがいる世帯の母親1,000人、父親800人を対象に、「家庭学習についての調査」を実施しました。この調査は、子どもの生活・家庭学習の状況や保護者の意識・行動の把握を目的として、2015年から継続して行っているものです。

 

【調査概要】

調査方法:インターネット調査

調査対象:小1~小3の子がいる世帯の母親1,000人、父親800人

調査期間:2022年12月13日~12月15日

 

【データから見えた10のトピックス】

①   テレビを見る、外(公園や広場など)で遊ぶ、友達の家で過ごす時間は減少

②   子どもの動画配信視聴は、時間・機会ともにますます増えている

③   子どもが家で学習するのは、週平均「5.7日」、1日の学習時間は「31.8分」

④   子どもについて最も気にかかっていることは「子どもの友達関係」で35%

⑤   子どもの情報機器スキルの習得機会は「学校の指導」が53.5%で最多。自力習得も4割を超える

⑥   情報機器を子どもより使い慣れている親は55.2%

⑦   教育ICTに期待しない親は14.2%と更に減少

⑧   子どもの学習に関し、ほめることを大切にしている親が増えている

⑨   子どもが家庭学習に熱心に取り組むようになるきっかけは「自力で課題を解ける」こと

⑩   子どもの未来に希望を持てる親は63.6%

 

◆子どもの家庭で過ごす時間の変化

①テレビを見る、外(公園や広場など)で遊ぶ、友だちの家で過ごす時間は減少

 子どもの家での過ごし方を聞いたところ、1日の平均時間で「テレビを見る時間」は48分、「友だちの家で過ごす時間」は12.9分、「外(公園や広場など)で遊ぶ時間」は26.4分という結果となりました。直近の調査結果と比べると、減少しています。「ゲームをする時間」は35.7分となり、ほとんど変化はみられませんでした。

 

 

 

 


 

②子どもの動画配信視聴は、時間・機会ともにますます増えている

 「動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+など)の視聴時間」を聞いたところ、1日の平均時間は24.3分となりました。昨年度の調査結果(「全くない」57.5%、「2時間以上」2.0%)から「全くない」という回答が37.9%と減少するとともに、「2時間以上」の回答が5.3%と増加するなど、子どもが動画配信サービスを視聴する時間・機会ともに、ますます増えていることがわかりました。

 

 

③子どもが家で学習するのは、週平均「5.7日」、1日の学習時間は「31.8分」

 今回の調査では、小1~小3の子どもの家庭学習の頻度は、週平均「5.7日」、1日の平均学習時間は「31.8分」という結果となりました。昨年度の調査結果(週平均「5.7日」、平均学習時間「34.9分」)より、週平均学習時間が減少しています。

 

 

④子どもについて最も気にかかっていることは「子どもの友達関係」で35%

 今回の調査でも、子どもについて気にかかっていることを聞きました。「子どもの友達関係」が35%、「子どもの学校での様子」が33.9%、「子どもの学校の成績(きちんと習得できているか)」が27.8%と上位3項目になりました。

 

 

◆教育ICTスキルと期待

⑤子どもの情報機器スキルの習得機会は「学校の指導」が53.5%で最多。自力習得も4割を超える

 今回、お子さまが情報機器スキルをどのように習得したかを聞きました。「学校の指導」という回答が53.5%と最も多く、次に「子どもが自力で習得した」が42.6%と続きます。両親が教えたという回答も20%を超える結果となりました。

 

 

⑥情報機器を子どもより使い慣れている親は55.2%

 今回、親と子どもが情報機器を使い慣れているかについて聞いたところ、親全体で「子どもより情報機器を使い慣れている」との回答は55.2%、母親は51.9%、父親は58.5%となっています。

 子どもの学年が上がると、「全体的に自分(保護者)の方が使い慣れている」「どちらかというと、自分(保護者)の方が使い慣れている」割合は減少しています。

 


⑦教育ICTに期待しない親は14.2%と更に減少

 教育ICTへの期待を聞いたところ、「非常に期待している」と「まあ期待している」の回答が40.3%となり、昨年度の調査結果(40.8%)とほとんど変化はみられませんでした。「まったく期待していない」と「あまり期待していない」の回答は14.2%で昨年の調査結果(18.8%)より減少しています。

 


 

◆自学自習による効果と子どもの未来への希望

⑧子どもの学習に関し、ほめることを大切にしている親が増えている

 お子さまの学習を見る際に実際行ったことを聞いたところ、「わが子の得意・不得意を把握している」が65.2%と最も多く、次に「家庭学習をする場所は親の目が届く場所にしている」が61.8%、「子どもから質問を受けた時はすぐに見るようにしている」が60.8%と続きます。

 過去2年の増加で見てみると、「怒るよりもほめることを大切にしている」の回答が48.0%から51.4%となっています。

 


⑨子どもが家庭学習に熱心に取り組むようになるきっかけは「自力で課題を解ける」こと

 今回の調査でも、家庭学習において子どもの熱心さが変化・向上するきっかけとなっていることを聞きました。最も多かった回答は「自力で課題を解けるようになったから」が29.3%となり、自学自習によるモチベーション向上効果は更に増大しています。次に「学校の成績(テストの結果など)がよくなったから」が23.5%、「学校の先生の影響」17.6%と続きます。

 


⑩子どもの未来へ希望を持てる親は63.6%

 お子さまの未来への希望について聞きました。「明るい希望を持っている」と「まあ明るい希望を持っている」の回答が63.6%、「あまり明るい希望はもっていない」と「まったく明るい希望を持っていない」の回答が8.8%でした。

 

 

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プレスリリース添付画像

①_1 テレビを見る時間(毎日平均)

①_4 ゲームをする時間(毎日平均)

①_2 友だちの家で過ごす時間(毎日平均)

①_3 外(公園や広場など)で遊ぶ時間(毎日平均)

②動画配信サービスの視聴時間(毎日平均)

③家庭学習の週平均学習日数と学習時間

④子どもについて気にかかっていること

⑤子どもの情報機器スキルの習得機会

⑥親と子どもの情報機器習熟度

⑦ 教育ICTへの期待

⑧ 子どもの学習状況の把握

⑨ 熱心さの変化のきっかけ(Top10項目)

⑩ 子どもの未来への希望感

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