「潰瘍性大腸炎との暮らしを、話せる社会へ。」プロジェクト WEB動画「便意切迫さんのうた」を8/9に公開
潰瘍性大腸炎の患者さんである、声優・中村千絵さんが患者さんの声を代弁
2023年8月9日
日本イーライリリー株式会社
持田製薬株式会社
「潰瘍性大腸炎との暮らしを、話せる社会へ。」プロジェクト
患者さんの不安や心配を表現したキャラクター「便意切迫さん」を通じて「便意切迫感」との暮らしを描く
WEB動画「便意切迫さんのうた」を8月9日(水)に公開
潰瘍性大腸炎の患者さんである、声優・中村千絵さんが患者さんの声を代弁
日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:シモーネ・トムセン、以下「日本イーライリリー」)と持田製薬株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:持田 直幸、以下「持田製薬」)は、潰瘍性大腸炎と、その症状の1つでありQOLに大きな影響を及ぼす「便意切迫感」への理解を促す「潰瘍性大腸炎との暮らしを、話せる社会へ。」プロジェクト(以下「本プロジェクト」)を2023年7月5日(水)に開始し、「便意切迫感」との暮らしを描くWEB動画「便意切迫さんのうた」(以下「本動画」)を8月9日(水)に公開いたしました。
潰瘍性大腸炎は、主に大腸粘膜にびらんや潰瘍を形成する原因不明のびまん性非特異性の炎症性疾患で、特徴的な症状として、下痢、持続性または反復性の血便、腹痛*1が挙げられる疾患です。社会的活動が最も活発な若年層から壮年層での発症が最も多く、就学、就労や結婚等の重要なライフイベントや、責任あるポジションに就くタイミングを迎える人々のQOLに大きな影響を及ぼすとされています*2。なかでも、潰瘍性大腸炎の患者さんが最も改善したい症状として挙げているのが“突然かつ緊急に感じる排便の必要性”と定義される「便意切迫感」です*3-6。日本イーライリリー実施のインターネット調査*7では、「トイレに間に合わないのではないかという不安感がある」と回答した患者さんにとって、「便意切迫感」が自身のQOLに大きな影響を与え、改善したい症状の1つであると考えている一方、”自身の努力や工夫”によって日常生活を維持している可能性があること等が明らかとなりました。こうした現状を踏まえ、日本イーライリリーおよび持田製薬は、悩みや不安を抱えながらも潰瘍性大腸炎と向き合い、疾患とともに暮らす患者さんの思いに寄り添いたい、そして、私たち一人ひとりが潰瘍性大腸炎への理解を深めることで、患者さんへのサポートの輪を広げていきたい、そんな思いから本プロジェクトを発足しました。
本日公開したWEB動画「便意切迫さんのうた」は、「便意切迫感」の症状に悩み、工夫し、努力している患者さんの声を基に作られた疾患啓発動画です。「便意切迫感」に対する患者さんの不安や心配を表現したオリジナルキャラクター「便意切迫さん」が登場し、「便意切迫感」と暮らす患者さんの日常を歌で描いています。歌唱パートは、自身も潰瘍性大腸炎の患者さんである声優・中村千絵さんが患者さんの声を代弁しています。本動画は、プロジェクト活動の一環として展開する特設サイト(https://www.mochida.co.jp/withuc)上でご覧いただけます。
日本イーライリリーおよび持田製薬は、今後も潰瘍性大腸炎に関する情報を発信することで、潰瘍性大腸炎と、その症状の1つでありQOLに大きな影響を及ぼす「便意切迫感」に対する理解を促す一助となるべく活動を推進してまいります。
■WEB動画「便意切迫さんのうた」(特設サイト: https://www.mochida.co.jp/withuc )
本動画は、潰瘍性大腸炎の症状の1つでありQOLに大きな影響を及ぼす「便意切迫感」についての理解を促す疾患啓発動画です。周囲には、日常生活の中で何かしらの我慢をしている患者さんの気持ちに優しく寄り添ってほしい、そして患者さんには一人で悩まないでほしい、という思いから本動画を制作しました。アニメーションや歌を取り入れることで、患者さんにとってネガティブだったり、つらく感じたりする問題に対しても、やわらかくポジティブな印象を与え、患者さん自身の工夫や努力で疾患と上手につきあっていることへの賞賛や、自分の気持ちを周囲に伝えても良いんだ、という前向きなメッセージとして表現しました。
<ストーリー概要>
主人公は潰瘍性大腸炎を患う男性。彼のそばには、いつでもどこにでもついてくる「便意切迫さん」がいる。「便意切迫さん」は、初めての街へのお出かけ、試験中、旅行先、大事なデートの最中など、ここぞ!というときに何かと邪魔してくる困った存在なのだが、主人公は自身の工夫や努力でいつもうまく乗り切っている。付き合いの長さもあり、いつの間にか「便意切迫さん」の存在やその影響が、男性にとって当たり前になっているが…。
<「便意切迫さん」について>
潰瘍性大腸炎の患者さんが「便意切迫感」に対して抱く、不安や心配などのモヤモヤした気持ちを形にしたキャラクター。実際に患者さんのお話を伺いながら、「便意切迫感」に対する「一言では言い表せない複雑な感情」を、その造形や動きで表現しています。
■中村千絵(なかむら ちえ)さんからのコメント
声優。5月14日生まれ、東京都出身。
主な出演作品は、
アニメ「NARUTO-ナルト-」シリーズ(春野サクラ)、「どろろ」(縫の方)、
吹替「ジャスティス・リーグ」(ロイン・レイン〈エイミー・アダムス〉)、
「モアナと伝説の海」(シーナ)など。
患者の皆さんへ。潰瘍性大腸炎になっていろいろ大変なこと、思い通りにいかないことがあると思います。同じ潰瘍性大腸炎という病気であってもそれぞれに合う治療法だったり食事の許容範囲だったりとか、病気の度合いも人それぞれだと思います。だからこそ、患者さん同士、お医者さん、あるいは周りのお友達や家族、近しい人たちと話すことで、少しでも気持ちが楽になったり、悩んでいるのは一人じゃないんだなって思えたらいいなって思います。私も当事者ですので、一緒にがんばりましょう。 そして、周囲の皆さんへ。私たち患者が抱えている不便さや心細さを知っていただいたり、ちょっとだけ理解してもらえたり、潰瘍性大腸炎のことに関心を持ってもらえたら、これからずっとこの病気と共存して戦っていかなくてはならない患者にとっては、とても心強く、毎日が過ごしやすくなると思います。今回の動画が、その一つのきっかけになるといいなと思います。
以上
<潰瘍性大腸炎について>
潰瘍性大腸炎は、主に大腸粘膜にびらんや潰瘍を形成する原因不明のびまん性非特異性の炎症性疾患です。特徴的な症状は、下痢、持続性または反復性の血便、腹痛で*1、社会活動の制限やQOLの低下、就学・就業・家庭生活などに影響を及ぼしうる疾患です*2。“突然かつ緊急に感じる排便の必要性”と定義される「便意切迫感」は、潰瘍性大腸炎の患者さんが改善したい症状としてトップに挙げている報告もあります*3-6。日本では患者数が22万人以上と推定されていますが、過去20年間で大幅に増加しています*8。患者さんの多くは当初軽症と診断され、従来治療による治療を開始された方でも、中等症から重症の活動性疾患に進行することがあります。発症年齢のピークは男性で20~24歳、女性では25~29歳ですが、若年者から高齢者まで発症します。男女比は1:1で性別に差はありません。
日本イーライリリーについて
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう、革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じ、がん、糖尿病、筋骨格系疾患、中枢神経系疾患、自己免疫疾患、成長障害、疼痛、などの領域で日本の医療に貢献しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。 https://www.lilly.co.jp
持田製薬について
持田製薬株式会社は、1913年の創業以来、独創的な医薬品の研究開発により、特色ある医薬品を医療の場に提供してまいりました。現在は、循環器、産婦人科、精神科、消化器の重点4領域をはじめ、難治性疾患の治療剤、バイオ後続品を含む後発医薬品など、医療ニーズに応えた取り組みを行っています。とくに消化器領域に注力しており、潰瘍性大腸炎の治療薬も提供しております。詳細はウェブサイトをご覧ください。 https://www.mochida.co.jp
*1… 難治性炎症性腸管障害に関する調査研究(久松班)令和 3 年度分担研究報告書. 潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針
(令和5年度改訂版). http://www.ibdjapan.org/pdf/doc15.pdf(2023 年6月23日閲覧).
*2… Hibi T, Ishibashi T, Ikenoue Y, Yoshihara R, Nihei A, Kobayashi T. Ulcerative colitis:
Disease burden, impact on daily life, and reluctance to consult medical professionals:
Results from a Japanese internet survey. Inflamm Intest Dis 2020;5:27-35.
*3…Newton L. et al. J Patient Rep Outcomes. 2019: 3: 66.
*4…Buchmann P. et al. Digestion. 1981: 22: 310-316.
*5…US Department of Health and Human Service [FDA Guidance for UC Endpoints] 2016.
Available at: https://www.fda.gov/media/99526/download(Accessed August 2020).]
*6…Hibi, T. et al.: Inflamm Intest Dis., 5(1), 27(2020)
*7…潰瘍性大腸炎における便意切迫感の影響と実態に関するインターネット調査の概要は以下の通り
【調査対象】 潰瘍性大腸炎患者*104人、一般生活者425人(いずれも20歳以上65歳未満)
*潰瘍性大腸炎を現在治療中で、「トイレに間に合わないのではないかという不安感がある」と回答された方。
医師*109人(消化器内科95人、消化器外科12人、一般内科2人)
*調査期間の直近1ヶ月間に中等症以上の潰瘍性大腸炎患者にBio/JAK阻害薬を5例以上処方した医師
【調査地域】 全国
【調査期間】 潰瘍性大腸炎患者、一般生活者:2022年12月/医師:2023年1月
【監修】 日比紀文先生(北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター 特別顧問)
【実施者】 日本イーライリリー株式会社
*8…Murakami Y. et al.: J Gastroenterol., 54, 1070-7 (2019)
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 日本イーライリリー株式会社
- 所在地 兵庫県
- 業種 医薬品
- URL https://www.lilly.co.jp/
過去に配信したプレスリリース
「潰瘍性大腸炎との暮らしを、話せる社会へ。」プロジェクトを開始
2023/7/5