ゲイツ財団、AIへの公平なアクセスの形成に貢献する約50のグローバルヘルスと開発のプロジェクトを選出
地域主導のイノベーションを求める世界的な呼びかけは、低中所得国における人工知能(AI)の大規模言語モデルの使用に関するエビデンスベースの構築を支援し、世界中のコミュニティーの生活と福祉を改善します
【シアトル2023年8月10日PR Newswire=共同通信JBN】ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)は10日、直近のグランドチャレンジ(Grand Challenges)の提案依頼書(RFP)に対する圧倒的な反響を受け、AIを活用した大規模言語モデル(LLM)を使って地域社会のためにグローバルヘルスと開発のソリューションを進めている約50の助成先グループを発表しました。世界的な不公平の是正という目標の下、今回の提案募集では特に中低所得国(LMICs)の研究者やイノベーターを対象としました。
AIを活用したLLMテクノロジーの責任ある安全な利用は、世界で最も困難な保健と開発の課題の解決に役立つ可能性を秘めています。しかし、これらのモデルがLMICsで有用であるためには、LMICsの研究者が、急速に進化するこの技術の設計、応用、テストに参加する必要があります。しっかりとしたエビデンスベースがあれば、LMICs全体で公平な方法で問題に対処するため、このようなツールのアクセスや適用に関する知識のギャップを埋めることができることでしょう。
本日の発表は、同財団のグランドチャレンジ・プログラムの一環であり、差し迫ったグローバルヘルスと開発の問題解決に向けたイノベーションを促進する一連の取り組みです。各助成先には、研究プロジェクトを推進するために最大10万米ドル、合計500万米ドルの助成金が授与されます。
選出された助成先は、バングラデシュ、ブラジル、ガーナ、インド、ケニア、レバノン、マラウイ、マリ、ネパール、ナイジェリア、パキスタン、ルワンダ、セネガル、南アフリカ、タンザニア、ウガンダ、ベトナムで、これらのプロジェクトの結果は、今年10月にセネガルのダカールで開催されるGrand Challenges Annual Meeting(グランドチャレンジ年次総会)で共有されます。プロジェクトの全リストはこちらを、プレスリリース全文はこちらからご覧ください。
▽グランドチャレンジ(Grand Challenges)について
グランドチャレンジの各プログラムは、定義された一連の未解決の問題に対する解決策をクラウドソーシングすることで、イノベーションを生み出し、進歩を加速させることができるという、100年以上前からある考えに由来しています。ビル&メリンダ・ゲイツ財団とグランドチャレンジの資金提供パートナーは、2003年に初めてチャレンジ(助成金提案の公募)を利用し、最も差し迫ったグローバルヘルスと開発の問題に注目と取り組みを集めました。グランドチャレンジ・パートナーは、100カ国以上の多様な問題解決者に3600件以上の助成金を授与しており、同時に、最もインパクトのある場所でグローバル・イノベーション・エコシステムを育成しています。同財団とグランドチャレンジ・パートナーは、最も困難で緊急性の高いグランドチャレンジに取り組む世界中のイノベーターを支援するため、今後もRFPを作成する予定です。詳しくはgrandchallenges.org をご覧ください。
▽ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)について
ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、すべての生命の価値は等しいという信念の下、すべての人々に健康的で実りの多い生活を送れるよう支援しています。発展途上国では、人々の健康を改善し、飢餓と極度の貧困から脱却する機会を与えることに重点を置いています。米国ではすべての人々、特にリソースが最も少ない人々が、学校や生活で成功するために必要な機会を得られるようにすることを目指しています。米ワシントン州シアトルを拠点とする同財団は、共同議長のビル・ゲイツ氏とメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏および評議員会の指揮の下、最高経営責任者(CEO)のマーク・スズマン氏が率いています。
▽問い合わせ先
ソース:Bill & Melinda Gates Foundation
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