【国内で初めて】4月5日(土)川崎市の等々力緑地でインクルーシブ公園の実証実験を実施
「しゃべる点字ブロック」で視覚障害者が園内をブラブラ歩き。
金沢工業大学およびW&Mシステムズ合同会社、日本インクルーシブ・クリエーターズ協会は、このたび「しゃべる点字ブロック」を利用して視覚障害者が公園内でのぶらぶら歩きを楽しめるガーデンツアーの体験会を、4月5日(土曜日)に川崎市の等々力緑地(とどろきりょくち/ 神奈川県川崎市中原区等々力1)アクティブガーデンで開催します。
しゃべる点字ブロックは「コード化点字ブロック」と呼ばれるシステムです。スマートフォンでコード化点字ブロックを画像認識させると音声案内が聴けます。金沢工業大学の松井くにお研究室とW&Mシステムズ合同会社が共同で開発しました。
しゃべる点字ブロックを活用したインクルーシブ公園の実証実験は国内初の試み。体験者のフィードバックをもとに、視覚障害者が自律的な単独歩行やぶらぶら歩きの可能なインクルーシブ公園の実現を目指す考えです。
【コード化点字ブロック】
【ガーデンツアー体験会の概要】
当ガーデンツアー体験会は、神奈川県川崎市で開催される「第41回 春の全国都市緑化かわさきフェア」(3月22日から4月13日まで開催)の一環で行われます。フェアのコア会場の一つ「等々力緑地会場」のアクティブガーデンにおいて、4月5日(土曜日)10時30分から15時30分まで実施します。
国内の公園では、園内に点字ブロックや音声案内システムが設置されていることは稀で、視覚障害者は、ひとりで園内を気ままに散歩することは難しい状況でした。当体験会では、視覚障害者も公園内のぶらぶら歩きを楽しみたいという要望を実現するため、アクティブガーデンの園路に点字ブロックを設置。さらに分岐点やイベント展示物の前の注意喚起ブロック(点状ブロック)を、スマートフォンで音声案内が聴けるコード化点字ブロックにグレードアップさせ、視覚障害者の公園内での気ままな単独歩行を可能にします。
【当実証実験の詳細について】
金沢工業大学(石川県野々市市)およびコード化点字ブロック推進チームのW&Mシステムズ合同会社(東京都世田谷区)、日本インクルーシブ・クリエーターズ協会(東京都足立区)は、この度、第41回「全国都市緑化かわさきフェア」等々力緑地会場アクティブガーデンにおいて、川崎市のご支援により、アクティブガーデンの園路に、スマホでしゃべる点字ブロック(コード化点字ブロック)を設置しました。
アクティブガーデンは、五感を使って楽しむ体験・体感型の全長75メートルのガーデンです。園路に沿って、味覚、嗅覚、触覚、聴覚、視覚を使って楽しむことのできる40以上の展示物や仕掛けが設営されています。
今回の体験会は、視覚障害者が、園路に設置された誘導ブロック(線状ブロック)に沿って歩行し、展示物の前にある注意喚起ブロック(点状ブロック)を感知したら、スマホを注意喚起ブロックにかざして画像認識をさせます。スマホから展示物の内容や現在地、出口等の周辺情報等の音声案内が流れ、実際に展示物に触れたり、匂いを嗅いだりして、アクティブガーデンの体験・体感ができます。
体験者の意見を収集するとともに、この体験会での実績をもとに、視覚障害者の公園内での自律的な単独歩行やぶらぶら歩きの可能な公園の実現を目指します。
園内に敷設されたコード化点字ブロック
1.体験内容
全長75メートルのアクティブガーデンの園路には、点字ブロックが設置されています。展示物の前や分岐点には注意喚起ブロック(点状ブロック)があり、「しゃべる点字ブロック」(コード化点字ブロック)となっています。専用アプリ「Walk And Mobile」でスマホをかざすことによって、その地点の展示物の内容、周辺情報、方向方面案内を音声で聞くことができます。誘導ブロック(線状ブロック)に沿って歩行し、注意喚起ブロックを感知したら、一旦止まって、注意喚起ブロックにスマホをかざします。スマホから音声案内が流れますので、その内容を確認しながら、アクティブガーデンを体験・体感します。
2.実施日時・受付場所
[日時]
2025年4月5日(土曜日) 10時30分~15時30分
[受付場所]
全国都市緑化かわさきフェア 等々力緑地会場 アクティブガーデン入口前
川崎市バス、東急バスの等々力グランド入口下車 徒歩2分
(住所 川崎市中原区等々力1)
【コード化点字ブロックについて】
コード化点字ブロックは、金沢工業大学情報工学科の松井くにお研究室(専門分野:人工知能、知識情報処理)とW&Mシステムズ合同会社(本社:東京都世田谷区)の共同研究により実用化されました。点字ブロックに丸印や直角三角形のマーキングを貼り付け、スマートフォン専用のアプリで読み取ることにより、現在位置や周辺情報を、利用者の進行方向に対応した音声案内で聴くことができる新しいサービスです。目の見えない人や見えにくい人が、この情報を頼りに一人で自由に歩ける社会になることを目指して開発を進めてきました。
このシステムは、点字ブロックの25個ある突起に色をつけた「コード化点字ブロック」をスマートフォンのアプリで読み込むことで、音声情報を提供するものです。視覚障害者が誘導情報を選択できるのはもちろん、観光客や外国人向けの観光情報を提供することができます。コード化点字ブロックは、歩行者の進行方向によって異なる情報の提示が可能で、1枚の点字ブロックにつき2の25乗で約3,000万種類、さらに4方向併せて約1億3,000万通りの情報提示が可能です。
現在、コード化点字ブロックは、金沢市役所や金沢駅から香林坊周辺の幹線道路沿いに約200か所、東京都や神奈川県では、品川区、杉並区、世田谷区、新宿区、府中市、川崎市等で約200か所など、全国10都府県で実用化されており、今後もエリアを拡大していく予定です。詳しくは下記のW&Mシステムズ合同会社ホームページをご覧ください。
〈 https://www.wandmsystems.com/ 〉
【コード化点字ブロック認識アプリ『Walk and Mobile』は無料でご利用いただけます】
スマートフォンのアプリのストアで「コード化点字ブロック」で検索してください。
(iPhone、Android 対応)
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このプレスリリースを配信した企業・団体

- 名称 学校法人金沢工業大学
- 所在地 石川県
- 業種 大学
- URL https://www.kanazawa-it.ac.jp/
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