EY Japan、B.LEAGUEクラブの地域価値創出メカニズムを可視化
~価値の総量把握から価値創出プロセスの解明へ、レポートを公表~
EY Japan株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:松浦 利治、以下 EY Japan)は、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(東京都文京区、コミッショナー:島田 慎二、以下B.LEAGUE)と共同で、B.LEAGUEクラブが地域にもたらす社会経済的価値に関する追加調査を実施し、その結果を取りまとめたレポートを公表しました。
本調査は、2026年1月に公表した「B.LEAGUEクラブが地域にもたらす価値の総量」を把握するマクロ調査を発展させたものです。今回は、秋田ノーザンハピネッツ、茨城ロボッツ、琉球ゴールデンキングスの3クラブを対象に、クラブ活動によって生じる個人の心理・行動変化がどのように地域社会に波及し、社会的価値を創出するのかについて、ミクロの視点から分析を行いました。これにより、「どれだけ価値を生み出したか」という総量評価に加えて、「どのようなプロセスで価値が創出され、地域へ広がるのか」という価値創出メカニズムを可視化しました。
調査の結果、B.LEAGUEクラブの地域活動は単なるイベントや社会貢献にとどまらず、参加者の充実感の向上や健康意識の醸成、社会参加の促進といった個人レベルの変化を起点に、地域経済、コミュニティ形成、健康増進、地域愛着の向上など、多面的な価値の創出につながっていることが明らかになりました。さらに、これらの価値は単一の領域にとどまるものではなく、複数の領域に相互に作用しながら広がり、クラブ・ファン・企業・行政など多様なステークホルダーの参画を促す基盤として機能し、地域全体へ連鎖的に波及する構造が確認されました。
本調査で確認された社会的価値創出の共通点は以下の通りです。
・クラブ活動は、個人の充実感や行動変容を起点として価値を創出
・創出された価値は、経済面にとどまらず、健康・コミュニティ・意識変化へと広がる
・多様なステークホルダーを巻き込みながら価値が拡張・増幅される
・個人の変化が地域全体の価値向上へと連鎖する「地域エンパワーメントモデル」が確認された
図表:調査対象としたクラブの取り組みと主な調査結果(EY Japan作成)
本調査により整理された価値創出メカニズムは、地方自治体との連携による地域政策の立案、地域企業との共創プロジェクトの促進、クラブ経営の高度化といった領域での活用が期待されます。また、EY JapanとB.LEAGUEは、今回の分析を通じて把握した地域へのエンパワーメント効果を、今後より客観的かつ体系的に評価できる共通指標へと発展させることを目指しています。
EY JapanとB.LEAGUEは、今後もミクロ・マクロ両面での継続的な指標開発を通じ、スポーツが持つ経済的・社会的価値の可視化を推進していきます。本指標を行政・企業との共通言語として活用することで、スポーツが地域にもたらす潜在的な価値を適切に評価し、その価値の最大化を通じた持続的な地域活性化の実現に貢献してまいります。
【調査対象としたクラブの取り組みと主な調査結果】
① 秋田ノーザンハピネッツ「みんなのテーブル」
地域住民の交流拠点となる常設のこども食堂、「みんなのテーブル」は、食事提供や交流の場を通じて地域の居場所づくりを推進する取り組みです。福祉支援にとどまらず、利用者の充実感や社会参加の促進を通じて、コミュニティ形成や社会課題への関心向上に寄与しています。調査の結果、個人の意識変化が、交流や参加の拡大、意識醸成へとつながることで、地域内でのつながり強化や共生社会の実現に波及する構造が確認されました。
② 茨城ロボッツ「水戸まちなかクエスト・B旅」
ホームアリーナ周辺や市街地の観光・商業スポットを回遊する街歩き型イベントで、選手や地域事業者と連携しながら地域の魅力発信を行う取り組みです。回遊型イベントにより、地域内の人流創出と体験価値の向上につながり、来訪・交流・再訪意向といった複合的な価値が創出されています。地域内回遊を起点に、消費や認知拡大、コミュニティ形成へと波及し、中長期的な地域価値向上につながる構造が確認されました。
③ 琉球ゴールデンキングス「キングス商店街」
試合と連動した商店街施策は、来訪者の滞在や地域消費を促進し、地域活性化を図ります。来訪者の滞在時間の増加や消費活性化に加え、地域への愛着や満足度の向上が確認されました。経済的価値と心理的価値(充実感・シビックプライド)が相互に作用し、地域全体への波及を生むモデルが形成されています。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
公共・社会インフラセクター パートナー 岡田 明のコメント:
「本取り組みは、B.LEAGUEクラブが地域にもたらす価値を、総量だけでなく価値創出のメカニズムまで可視化した点に特徴があります。今回の調査を通じて、クラブ活動が個人の意識や行動の変化を生み、それが地域全体の価値創出へとつながる構造を明らかにしました。EY Japanは今後も、多様なステークホルダーとの共創を通じてスポーツの社会的価値を高め、地域のウェルビーイング向上に貢献してまいります」
B.LEAGUE コミッショナー 島田 慎二 氏のコメント:
「前回のマクロな視点による価値総量の把握に続き、今回はアクションごとに生み出される価値の可視化(ミクロな視点)にも多大なご協力をいただきましたEY Japanの皆様に、心より御礼申し上げます。 今回開発した指標は、具体的な事業レベルにおいて“個人の変化がどのように地域へ波及するのか”という『価値創出メカニズム』を可視化したものです。各クラブの様々なアクションが持つ社会経済価値を明確に示すことで、創出する価値をさらに高め、より多くのステークホルダーの皆様を巻き込んでいくことを目的としています。B.LEAGUEでは『まちづくり事業』や『B.LEAGUE Hope』など、社会性を持った取り組みを全国で展開しています。今回の指標化・見える化を契機にこれらの活動がさらに発展し、我々が目指す『2050年の感動立国』の達成へとつながっていくことを強く期待しております」
本調査の詳細はこちらをご覧ください。
EY Japan、B.LEAGUEクラブの経済的・社会的価値の指標を開発
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社のスポーツビジネスについての取り組みはこちらをご覧ください。
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 EY Japan株式会社
- 所在地 東京都
- 業種 企業向けサービス
- URL https://www.eyjapan.jp/index.html
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