京都産業大学むすびわざ館ギャラリーにおいて、企画展「京都大原 勝林院の仏教文化と歴史」を開催

京都産業大学

2013年9月5日

京都産業大学

京都産業大学むすびわざ館ギャラリーにおいて、企画展「京都大原 勝林院の仏教文化と歴史」を開催

 京都産業大学(京都府京都市、学長:藤岡一郎)では、日本文化を学際的・総合的に研究することを目的として日本文化研究所を設置し、古代以来の東洋文化および近世以降の西洋世界からの影響も含む、すべての時代にわたる日本文化の諸様相を研究の対象とし、さまざまな分野からの英知を総合して学術的に研究を進め、国際的にも重要な活躍のできる人材の育成に寄与するよう努めている。

 今回実施した調査は、1013年(長和2年)に寂源によって開基され、天台声明の根本道場として知られている天台宗の寺院で、1186年(文治2年)に法然が諸宗硯学と宗論を戦わせた、いわゆる『大原問答』を行った寺院としてもよく知られている勝林院が、開基一千年の節目を迎えることから、研究活動の一環として本尊阿弥陀如来の成立年代や変遷などを解明することを目的に調査を実施した。

 調査により、本尊阿弥陀如来の像内に平安時代後期・鎌倉時代・江戸時代のものであると考えられる3体の小仏像が納入されていることが確認された。また、その後の調査で、新たに存在が確認された『証拠之阿弥陀如来腹内記(写本)』から、創建時から江戸時代までの沿革があきらかになり、2度の焼失や大洪水に遭いながらも衆縁勧進を募り再建してきたことなどがわかった。

 今回の調査で確認された3体の小仏像や写本などは、9月3日(火)~10月20日(日)まで、京都産業大学むすびわざ館ギャラリーに展示している。

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