早稲田大学・英バーミンガム大学が提携

早稲田大学

早稲田大学は、国際的な共同研究を拡大するため、英国バーミンガム大学との組織的な研究連携をスタートさせた。今回の提携では、シェイクスピア研究、スポーツ科学、ロボティクス、言語学の分野を対象として、今後は更なる展開を進める。

2016-04-01

早稲田大学

早稲田大学・英バーミンガム大学 共同研究を強化、推進

シェイクスピア研究など4つの分野からスタート

早稲田大学は、国際的な共同研究を拡大するため、英国バーミンガム大学との組織的な研究連携をスタートさせた。今回の提携では、シェイクスピア研究、スポーツ科学、ロボティクス、言語学の分野を対象として、今後は更なる展開を進める。

今回の協定について

連携に際し、3月初旬に森田典正国際担当理事(国際学術院教授)をリーダーとする早稲田大学代表団15名がバーミンガム大学を訪問した。訪問では組織的な研究連携推進を確認するとともに、研究連携を始動させるための資金の共同拠出に合意した。さらに、シェイクスピア研究、スポーツ科学、ロボティクス、言語学の各分野の研究者との情報交換や今後の連携に向けた協議を行った。

また、今回の訪問では、バーミンガム大学のシェイクスピア研究所を擁するSchool of English, Drama and American & Canadian Studiesと、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、文学学術院との間で研究連携にかかる協定を締結。シェイクスピア研究所は、シェイクスピア生誕の地であるStratford-upon-Avonに位置し、6万点の関連蔵書を有するなど、シェイクスピアの研究拠点として世界的に名高い。一方、早稲田大学演劇博物館は、日本で最初にシェイクスピアの全作品を翻訳した坪内逍遙によって設立され、25万5千冊の演劇・映像関連蔵書を有する。また文学学術院は、シェイクスピア研究者や博士課程学生の人的リソースを擁する。2016年はシェイクスピアの没後400年にあたることから、これを機にシェイクスピアに関する多様な研究を加速する狙いであり、随時具体策を発表する予定。

協定署名式でのコメント

バーミンガム大学のAdam Tickell副学長は今回の提携について次のように語った。「バーミンガム大学および英国にとって、日本の教育機関との緊密な連携をお互いの強い分野で促進することは極めて重要である。この度、早稲田大学との研究連携協定を締結できたことを大変嬉しく思う。我々には多くの共通の研究基盤があり、特に2016年の記念の年にスタートするシェイクスピア研究、また他の分野の研究連携に期待している。」

また、早稲田大学の森田理事は、「バーミンガム大学との研究協力の発展を楽しみにしている。いくつかの分野の連携からスタートした後、分野を拡大していきたい。シェイクスピア研究所と演劇博物館、文学学術院との連携により、伝統的なシェイクスピア研究のみならず、世界文学におけるシェイクスピア研究が一層進むことに期待している。」と語った。

編集追記:

1. 早稲田大学は、すでに世界86か国725の機関と提携しており、国際共同研究の割合で国内トップを誇る(Leiden 2015)。また100を超える国と地域から約5,000人の外国人留学生が学んでおり、留学生数は受入・派遣ともに日本一。2012年に発表した中長期計画Waseda Vision 150では、在学生全員の留学、受入れ留学生の倍増、科目の半数を外国語で行うなど、32年に迎える創立150周年を見据え、大胆な目標を掲げて実行している。

2.早稲田大学坪内博士記念演劇博物館は、1928(昭和3)年10月、坪内逍遙博士が古稀の齢(70歳)に達したことと、その半生を傾注した「シェークスピヤ全集」全40巻の翻訳が完成したことを記念して、各界有志の協賛により設立。以来、演劇博物館は日本国内はもとより、世界各地の演劇・映像の貴重な資料を揃えている。錦絵46,800枚、舞台写真400,000枚、図書255,000冊、チラシ・プログラムなどの演劇上演資料80,000点、衣装・人形・書簡・原稿などの博物資料159,000点、その他貴重書、視聴覚資料など、およそ百万点にもおよぶ膨大なコレクションは、80年以上培われた“演劇の歴史”そのものといえる。

3. バーミンガム大学(University of Birmingham)は、1900年にイングランド初の市民大学として設立され、英国第2の都市バーミンガムに位置する。これまでに8人のノーベル賞受賞者を輩出している。英国24の大学の連合体であるラッセル・グループの設立当初からのメンバーでもあり、世界トップ大学の100位以内にランクされる。世界に開かれた大学であり150か国から5,000名の留学生が学ぶ。

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