100年超のロングセラー赤玉スイートワイン【ほぼ百人に聞く酒飲みのミカタ】

酒文化研究所

2019.3.18

株式会社酒文化研究所

【アンケート調査】100年超のロングセラー赤玉スイートワイン【ほぼ百人に聞く酒飲みのミカタ】

 日本には100年を超える老舗や文化財はたくさんありますが、単独商品で100年超えるロングセラーは数えるほどです。明治40年(1907年)から愛飲されている赤玉スイートワイン(発売当初は赤玉ポートワインで1973年から赤玉スイートワイン)は数少ない100年を超える商品です。三世代以上にわたり飲み継がれている赤玉には様々な個人の思い出が詰まっているのでしょう。(回答者は酒文化研究所のモニターなど「ほとんど毎日酒を飲む」という方が7割です)

  赤玉スイートワインの飲用経験者は50%、認知率は79%

 まずこの商品がどれくらい知られているかを尋ねました。赤玉スイートワインを知っている人は79%で、実際に飲んだことがある人は50%でした(図①、図②)。意外なことに認知や飲用経験では性・年代による差異はほぼありませんでした。

思い出としては、自分が飲んだときのことよりも、親や周囲の大人が飲んでいる姿をあげた人が多いのが赤玉の特徴のようです。記憶にのこるシーンとして以下のようなものが上がりました。

「子供の頃に母が飲んでいた。色がきれいで自分も飲みたくなった。」(男性60代)

「共働きの両親が休みの日に飲んでいた。普段はけんかごしなのですが、この時は二人とも和やかな雰囲気で子供として嬉しかった記憶があります。」(女性40代)

「私が子供のころ我が家の「お屠蘇」はなぜか「赤玉ワイン」。母がおいしそうにのんでいたのがうらやましかったです」(女性60代)

 酒に慣れていない女性もおいしく楽しく飲める酒として飲み継がれてきたようです。

  赤玉パンチの飲用経験率も32%。

 赤玉といえば代表的な飲み方は果汁や炭酸を加えた「赤玉パンチ」。昭和の時代から何回か流行しているので幅広い年代に知られている飲み方です。実際に時代を彩るメッセージが発信されていて、これが赤玉のブランドイメージを作り上げてきたのでしょう(図③)。

 赤玉パンチとして飲んだことがある人は32%でした。

ちなみに昨年秋からコンビニエンスストア限定ですが缶入りのRTDとして赤玉パンチが販売されています。

  本邦初のヌードポスターで有名になった酒

 自分自身が飲んでいなくても赤玉を知っている人が多いのは、日本初のヌードポスターを採用したお酒として歴史的な出来事として語られることが多いことにもあります。平成に入ってからでも雑誌や復刻版でポスターのイメージを見たという人が多く、このポスターのことをあげた人は35%もいました。他に今でもカラオケで歌われている赤玉パンチのCMに使われた安全地帯の「ワインレッドの心」をあげる人も26%いました。

  女性で今後飲んでみたい人は77%

 今後の飲用意向については、飲んでみたい人が全体の60%でした。女性に限ると77%が飲んでみたいと答えています。

鮮やかな赤色の甘いワインは、時代を超えて現代も女性が飲んでみたくなる酒のようです。

■調査概要

調査時期:2019年2月29日~3月4日

調査方法:インターネット自記入式アンケート調査

有効回答:375

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