セネガル共和国ダカール港の岸壁改修工事で「ジャイロプレス工法®」がODA案件として採用

技研製作所

2019年5月30日

株式会社技研製作所

セネガル共和国ダカール港の岸壁改修工事で「ジャイロプレス工法®」がODA案件として採用

アフリカ大陸で初受注。工法提案から材料・施工をパッケージで提供

株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:北村精男)のグループ企業である株式会社技研施工(本社:高知市、代表取締役社長:大平厚)は、西アフリカにあるセネガル共和国のダカール港で「ジャイロプレス工法」による岸壁の改修工事をODA(政府開発援助)案件として材料・施工のパッケージで受注、本年7月末より着工の予定です。

アフリカ大陸最西端に位置するセネガルの首都ダカールは、西アフリカ内陸国への玄関口であり、かつてのパリ・ダカール・ラリーの終着点としても知られる都市です。ダカール港の内陸国向け経由貨物の年間取扱量は2015年からの7年間で約1.7倍に増えると予想されている一方で、それを扱う第三埠頭は老朽化が著しく、陥没や沈下などによって安全な荷役に支障が出ていることに加え、岸壁の水深が浅いため大型船舶が寄港できない状態となっています。そこで、このODAでは第三埠頭の改修を行い、安全かつ効率的、衛生的な荷役の実現と、ダカール港を経由する隣国マリ向け物流の拡大を図ることとしています。

本ODA案件にあたっては、長崎港をはじめとする国内での「ジャイロプレス工法」による岸壁改修工事の実績を基にした工法提案とともに、海外では初となる材料供給と施工をパッケージ化した提案を行い、特に以下の点が高く評価され採用に至りました。

① 大型の作業船が不要なため、工事中も船舶の接岸・荷役が可能であること

② 近接施工による既存構造物への影響が極めて小さいこと

③ 硬質地盤においても補助工法(砂置換等)を必要とせず鋼管杭圧入が可能なこと

加えて背面盛土流出防止用の継手部材(小口径鋼管杭)も圧入施工が可能なこと

④ 質の高い日本の建設技術であること

本工事では、「サイレントパイラー F401-G1200」の2台同時施工で、φ1000mmの鋼管杭299本とφ318.5mm の小口径鋼管299本を回転切削圧入することにより、延べ7ヶ月の短工期で施工し、港湾機能の迅速な向上を図ります。また必要な杭材約2800tonの供給については技研施工が、グループ企業であるJ Steel Group Pty Limitedを通して調達を行うパッケージでの受注となっています。技研施工がアフリカ大陸で圧入工事を受注するのは今回が初となります。

技研グループでは、長期ビジョンとして「海外での売上比率を全体の7割とする」という目標を掲げて活動しており、経済成長の著しい西アフリカでの今回の案件は、世界の港湾整備需要に対し当社工法の優位性を広くアピールするとともに、工法提案から構造物の材料供給と施工をパッケージ化して提供する海外での初めてのモデルケースとなります。

ダカール港での「ジャイロプレス工法」による施工イメージ

長崎港での岸壁改良工事(平成29年9月~平成30年3月)

本ODA 案件と同様に「ジャイロプレス工法」により鋼管杭と小口径鋼管を圧入し、岸壁の改良工事を行った。

■ 事業概要

• 事業名:ダカール港第三埠頭改修計画

• ODA の種類:無償資金協力

• 工事場所:セネガル共和国ダカール州ダカール県

• 発注者:ダカール港湾公社 (Port Autonome de Dakar:PAD)

• 元請業者:東亜建設工業株式会社

• 施工者:株式会社技研施工

• 全体工期:2019年1月11日 ~ 2021年5月31日(29 ヵ月)

• 圧入工工期:2019年7月末 ~ 2020年6月末(内延べ7 カ月間)

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プレスリリース添付画像

ダカール港での「ジャイロプレス工法」による施工イメージ

長崎港での岸壁改良工事(平成29年9月~平成30年3月)

本ODA 案件と同様に「ジャイロプレス工法」により鋼管杭と小口径鋼管を圧入し、岸壁の改良工事を行った。

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