自販機横リサイクルボックス、異物削減効果の高い新機能仕様へ

2022年秋より業界統一仕様を異物混入の多い屋外で順次展開

全清飲

自販機横リサイクルボックスは「ゴミ箱ではありません、リサイクルボックスです」

自販機横リサイクルボックス、異物削減効果の高い新機能仕様へ

2022年秋より業界統一仕様を異物混入の多い屋外で順次展開

 

 一般社団法人全国清涼飲料連合会(東京都千代田区、会長松尾嘉朗、以下全清飲)と一般社団法人日本自動販売協会(東京都港区、代表理事森吉平、以下JAMA)は今秋、新機能の自動販売機横リサイクルボックス(以下、自販機横RB)を業界統一仕様として、異物混入が多い屋外を優先に順次展開します。

 自販機横新機能RBは、投入口が下向きなどの工夫により異物削減効果を実現。本来の目的である回収する清涼飲料空容器(以下、空容器)の品質向上は、自販機事業者や再生処理工程の業務効率を改善し、ペットボトルの資源循環に貢献します。

 

【自販機横新機能RB開発経緯】

 自販機横RBは、空容器を回収する目的で設置していますが、実際には空容器以外の異物の混入が約3割と、「街のゴミ箱」になっています。異物が入ることで、本来入るべき空容器が入らず散乱の原因になることや、空容器回収業務や処理費用の負担増だけでなく、回収ペットボトルの品質が低下し、リサイクルの円滑循環の妨げとなっています。

 また清涼飲料業界では、「2030年ペットボトル100%有効利用」(2018年11月発表)、「2030年ボトルtoボトル比率50%以上」(2021年4月発表)を目指すことを宣言しています。ペットボトルの水平リサイクルである「ボトルtoボトル」推進は、資源循環だけでなくCO2排出削減にもつながります。この取り組み達成のためには、使用済みペットボトルの確実な回収と回収容器の品質向上が重要です。清涼飲料業界では、これらの課題を解決すべく、自販機横RBの形状などの変更に取り組み、新仕様による実証実験に取り組んできました。

 

【自販機横新機能RB実験結果】

 全清飲およびJAMAでは、2020年から農林水産省ならびに東京都などの行政・自治体より支援を受け、2年にわたり、自販機横RBの異物削減実証実験を各地で実施し、効果を検証してきました。

 2020年に東京都渋谷区、2021年に静岡県浜松市・愛知県岡崎市、三重県津市、広島県広島市にて実証実験を実施。2021年の実証実験モデルからは、投入口が下向きであることに加え、さらなる「脱ゴミ箱化」を目指しオレンジのカラーに変更。この結果、異物混入の割合として、約3割から5割の削減効果を確認できました。

 これらの実証実験による削減効果を受け、2021年の実証実験モデルに改良を加えた自販機横新機能RBを開発し、業界統一仕様として決定しました。

 自販機横新機能RBは、屋外等の異物の多い所で主に使用し、順次展開していきます。

 

 清涼飲料業界は、これからも自販機横RBは資源循環の入り口として、「ゴミ箱ではありません、リサイクルボックスです」の周知・啓発に取り組んでいきます。

 



添付画像:自販機横新機能リサイクルボックス

 

 


 

 

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