【コンテンツビジネス研究所調べ】学生メディア・コンテンツ利用調査2026 -生成AI編-
生成AI継続利用率が1年で約1.5倍、84.5%に 学生生活に欠かせない存在へ
産業能率大学(神奈川県伊勢原市、以下本学)コンテンツビジネス研究所は、在学生を対象に「学生メディア・コンテンツ利用調査 2026」を実施いたしました。本調査は、スマートフォンやSNSの利用状況、動画配信サービスの視聴実態、若者の間で定着する「推し活」事情、さらには音楽やアニメ、ゲームなど多岐にわたるエンターテインメント・コンテンツの嗜好まで、現代学生のメディア接触とコンテンツ消費のリアルな現状を総合的に捉える目的で毎年実施しているものです。
本リリースでは、これら多岐にわたる調査結果の中から、近年急速に学生の生活や学習に浸透している「生成AIの利用実態」に関するデータを抜粋し、ご報告いたします。
【調査結果ハイライト】
・継続利用率は84.5%。前年(57.7%)から27ポイント上昇し、入学時点からAI利用が当たり前に
・利用サービスは「ChatGPT」が90.4%で圧倒的首位。「Gemini」が12.3%→49.5%と急伸し多様化
・1年生は「会話・雑談」、4年生は「就活」での活用が顕著に
・8割以上が使えなくなると困ると回答。学年が上がるほど「非常に困る」割合増加


生成AI利用状況:継続利用率は前年の57.7%から84.5%へ急成長
生成AIサービスの利用状況について尋ねたところ、「継続して利用している」と回答した学生が84.5%に達しました。「利用したことはあるが今は使っていない」(11.5%)を合わせると、96%の学生が生成AIの利用経験を持っています。学年による利用率の差はほとんど見られず(1年生86.7%〜4年生84.6%)、大学入学時点からすでに生成AIの利用が当たり前となっている現状が浮き彫りになりました。
前年(2025年)調査※1での継続利用率は57.7%であり、わずか1年で約27ポイント(1.46倍)の大幅な伸びを記録しました。
※1 2025年調査結果:https://www.sanno.ac.jp/undergraduate/contentsbusinesslab/surveyreport/report2025.html
2. 利用サービス:ChatGPTが9割超、Geminiが前年比4倍に急増
利用している生成AIサービス(複数選択)については、「ChatGPT (OpenAI)」が90.4%と圧倒的なシェアを誇っています。次ぐ「Google Gemini」については、前年(2025年)の12.3%から49.5%へと約4倍に急増し、半数近くの学生が利用する規模に伸長しました。前年調査では事実上の「ChatGPT一強」状態でしたが、今年は学生たちがChatGPTをベースとしつつ、GeminiやCopilotなど他のサービスも併用し、目的や状況に合わせて複数の生成AIツールを比較・併用する傾向が広がっていることがわかります。

3. 利用目的:全学年で「情報収集」が最多。1年生は「会話・雑談」、4年生は「就活」へ
生成AIの利用目的(複数選択)は、全学年共通で「情報収集のサポート」が最多(67.5%〜75.4%)となりました。特筆すべき点として、学年ごとの用途の違いが挙げられます。1年生では「AIとの会話・雑談・相談」が45.4%、「趣味・興味のある活動のため」が40.0%と他学年より高く、生成AIを日常的な会話や個人的な関心の中で利用している傾向が見えます。一方、4年生になると「就職活動における書類作成」が58.3%で上位にランクインします。
「授業の課題・レポート作成」での利用は、44.8%でこちらも前回調査(29.5%)から約15ポイント上昇しています。これは全国大学生協連「第61回学生生活実態調査」※2(2025年)の結果ともおおむね近い数値です。
※2 2026年2月発表 全国大学生活協同組合連合会「第61回学生の消費生活実態調査(学生生活実態調査)」より(https://www.univcoop.or.jp/vision/vision_1896.html)

4. 影響度:学年が上がるほど「非常に困る」が増加
「生成AIが使えなくなった場合の影響」について尋ねたところ、「非常に困る」または「ある程度困る」と回答した割合が全体で83.8%に上りました。8割の学生が「困る」と回答したことは、生成AIがすでに多くの学生にとって日常から切り離しにくい存在になっていることを示しています。
特に「非常に困る」と回答した割合は、1年生の22.9%に対し、4年生では36.5%となっており、学年が上がるほど高くなる傾向が見られました。

■ コンテンツビジネス研究所による解説
本調査が示す通り、現代の大学生にとって、情報収集の手段やコミュニケーションの形は絶えずアップデートされるものであり、生成AIもその一つとして急速に生活へ組み込まれています。
昨年(2025年)の調査では57.7%だった継続利用率が、わずか1年で84.5%へと急増しました。さらに、ChatGPT一強だった状況から、Geminiなどの他サービスを併用する割合も大幅に増加しています。これは、生成AIが一過性のトレンドや一部のITリテラシー層に向けた「特別なツール」から目的や状況に応じて複数のサービスを使い分ける段階へと移行しつつあることを示しています。
また、用途の面でも興味深い結果が見られました。1年生が生成AIを「会話・雑談・相談」や「趣味・興味のある活動」といった日常生活や個人的な関心の延長で利用する傾向が見られるのに対し、4年生は「就活の書類作成」などより具体的な課題や目的に応じた活用へとシフトしているようです。
今回の調査結果からは、利用率の大幅な上昇に加え、利用サービスや利用目的にも変化が見られました。生成AIは「使うかどうか」の段階から、「どのように使い分けるか」の段階へ移行しつつあることがうかがえます。
調査概要
対象・方法:産業能率大学 全在学生/Webアンケート
期間:2026年4月7日〜7月3日(1年生:4月24日〜6月30日)
有効回答数:2,607件 (2026年5月1日現在の在籍者数4,078人の63.9%)
学年内訳1年 579件/2年 711件/3年 687件/4年 630件
性別内訳男性 1,221件/女性 1,386件
■ コンテンツビジネス研究所について
コンテンツビジネス研究所は、デジタルコンテンツに限定せず、キャラクタービジネス、ブランドマネジメント、イベント等を含む広い意味での「コンテンツ」を対象としたコンテンツビジネスやコンテンツ制作に関する様々な活動を通じての実践的な研究を行なうために2014年4月に設立されました。当研究所の研究成果を本学の学生に還元するとともに、コンテンツビジネスの振興とマネジメント研究への寄与を図ります。
<主な活動内容>
学生のメディア・コンテンツ利用調査(年次)
コンテンツマーケティング・デジタルコンテンツに関する公開講座の開講
学生の制作活動支援「デコラボギャラリー」および成果発表の場の創出
著作権に関する勉強会の開催
年次報告書(アニュアルレポート)の作成・公表
研究所長:北川 博美 (情報マネジメント学部 教授)
詳細:https://www.sanno.ac.jp/undergraduate/contentsbusinesslab/index.html
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 学校法人産業能率大学
- 所在地 東京都
- 業種 大学
- URL https://www.sanno.ac.jp/
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