酒文化研究所アンケート調査【酒飲みのミカタ12月】

酒文化研究所

2013.12.16

株式会社酒文化研究所

酒文化研究所アンケート調査【酒飲みのミカタ12月】

「忘年会~景気回復の中で財布は緩む兆しも」

 アベノミクスによる円安・株高の影響で大企業を中心に冬のボーナスの回復が伝えられています。過去数年のデフレ経済下でかなり収縮したと考えられる忘年会事情は好転したのかを聞いてみました。今年の忘年会の参加予定、やってみたい贅沢などはどのようなものでしょうか。(※回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒への関心の高い方々です。)

すでに忘年会の予定がある人は9割

 まずはじめに今年の忘年会参加予定回数を尋ねました。お酒が好きな方が中心なので、回答者の88%は参加予定があると答えています。さらに2回以上予定している人だけでも64%と三分の二に達しています(図①)。

忘年会をするのはどのような関係の人とかを尋ねたところ、一番多いのが「友人」で56%、次が「会社の同僚や上司・後輩」で54%とそれぞれ過半数の人が予定していました。他には「趣味やボランティアなどの仲間」が23%、「家族・親族」が21%で、接待・交際的な要素も含まれる「取引先・お得意先」は12%でした(図②)。

年代別に特徴をみると、60歳以上になると「友人」が74%、「趣味やボランティアなどの仲間」が40%と高くなり、仕事を離れた関係者との会合の比率が高くなります。逆に最も忙しそうな40代は、「友人」と「趣味やボランティアなどの仲間」が他の年代より少なくなりました。「取引先・お得意先」は、40代、50代だけが15~18%と1割を超えていました(表①)。

50代以上では宿泊型忘年会も根強い人気

 実施する忘年会の会場は一般的な「居酒屋など飲食店」が82%でしたが、中には「ホームパーティ」が18%、「旅館やホテルの忘年会パック」も16%ありました。この旅館やホテルでというのは年代が上がると人気が上がるようで、50代では24%が実施すると答えました。実施してみたい忘年会というフリーアンサーでもお酒の楽しみ方を知っている50代、60歳以上を中心に泊まりがけ希望という声が多くあがってきました。

忘年会ではプレミアムな酒を飲みたいという希望も半数以上

 景気が回復しつつあることもあり、忘年会でやってみたい贅沢はありますかという質問も設けてみた。一番多かったのは、「高価なメニューを頼む」47%で、次が「高級店に行く」39%でこれはどちらも全体的なランクアップを予想させるものです。飲むお酒のグレードアップを希望する項目では、「高価な日本酒」「飲み放題の酒でプレミアムコース」「プレミアムビール」「シャンパン」には、1割以上の希望が集まりました(図③)。ちなみにこれらランクアップを希望する声を集計すると、過半数の人がふだんよりも高価な酒を飲みたいと希望していました。

9割近くの人が忘年会に参加を予定していて、ランクアップ希望も半数を超えているので、今年の忘年会は大いに盛り上がりそうです。

■調査概要

調査時期2013年12月2日(月)~2013年12月9日(月)

調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1321)

有効回答199(回答率15%)

調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査

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