東京経済大学ニュ―ス Vol.17
2020年1月31日
東京経済大学
東京経済大学ニュ―ス Vol.17
東京経済大学ニュ―ス Vol.17の内容を一部抜粋してお送りします。
すべての内容につきましては、添付のリリース全文ファイルをご覧ください。
※東京経済大学Webサイト:http://www.tku.ac.jp/
■特集
東京経済大学 創立120周年を迎えて
「アカデミズムに裏打ちされた実学教育」を通じて人材育成に注力
東京経済大学 学長 岡本英男
東京経済大学は、明治・大正期に200以上の企業を設立した起業家「大倉喜八郎」が国際社会で通用する人材を育成しようと、明治33年(1900年)に創立した大倉商業学校を淵源とし、今年で創立120年を迎えます。
本学の前身である大倉商業学校・大倉高等商業学校は質の高い「実学教育」で定評がありました。戦後東京経済大学になってからは、他のどの大学よりも「大学らしい大学」になるのを目標に優れた研究者を多数集め、教育と研究において数々の実績を残してきました。
一方、本学を取り巻く外部環境に目を移すと、18歳人口の逓減による受験者数の減少、高大接続システム改革に伴う抜本的な入試改革、国による高等教育無償化に向けた動き、さらにはAI、IoTやビッグデータなどの技術革新による産業構造や就業構造の変化など、大きな波が押し寄せています。
このような環境変化のなか、建学の理念である「進一層」(困難に出合ってもひるまずに、なお一層前に進む)の精神でもってこの大波を乗り越え、本学の個性を明確にし、全国の有力大学としての地位、そして東京多摩を代表する大学としての地位を確立したいと考えています。そのためには、「東京経済大学とはどのような大学なのか」という原点を確認し、「アカデミズムに裏打ちされた実学教育」を実践する大学として、今後目指すべき大学像、目指すべき学生像を提示し、その実現に向けて全学一体となって取り組む必要があります。
本学はこの120周年を節目に、これまでの伝統をさらに発展させ、「アカデミズムに裏打ちされた実学教育」を通じて「進一層」の気概と高い倫理性をもつ有為の人材を育成するべく、教職員の力を結集して参りますので、今後も引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
■東経大インフォメーション
◇Information 1
創立120周年記念トークセッション開催報告
「日本資本主義の行方 ~渋沢栄一からMMTまで~」
東京経済大学は、「考え抜く実学。」創立120周年記念トークセッション「日本資本主義の行方 ~渋沢栄一からMMTまで~」を2020年1月24日(金)、東洋経済ホールで開催しました。
本学は2020年に創立120周年を迎えるにあたり、研究や教育を訴求するトークセッションやシンポジウムを多数企画しています。今回は、その第1回目として本学の岡本英男学長と評論家の中野剛志氏によるトークセッションを行いました。
当日は、抽選で選ばれた参加者が200名以上参加し、本学の創立に関わりのある渋沢栄一や石橋湛山の考え方にはじまり、現代社会のあり方や日本の教育についてなど幅広いトークを繰り広げ、会場は大変盛り上がりました。
◇Information 2
「日銀グランプリ」で2年連続、最優秀賞を受賞
予選でも2チームが奨励賞を受賞するなど健闘
日本銀行が主催する第15回「日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」において、経済学部石川雅也ゼミのチームが昨年に続き、2年連続で最優秀賞を受賞しました。
2019年11月23日(土)に日本銀行本店で開催された決勝では、全国42大学104編の応募から論文審査を勝ち抜いた5チームによるプレゼンテーションと質疑応答が行われ、石川ゼミに所属する稲田創さん(経済学部3年)、早川優毅さん(経済学部3年)、三井涼太さん(経済学部2年)、佐々木陸人さん(経営学部2年)は「大学の大学生による小学生のための学童保育」というタイトルで貧困や教育格差に着目し、大学施設と大学生を活用する学童保育の仕組みを提案。見事、最優秀賞に輝きました。石川准教授は「リハーサルの際に審査員役として多くの先生方が協力してくださいました。あえて厳しい意見を投げかけていただいたおかげで本番の質疑応答ではスムーズに回答することができました」と話しました。
また、予選では5チームに奨励賞が贈られ、東京経済大学からは石川ゼミの別のチームと、熊本ゼミ(非常勤講師)の2チームが受賞。次年度へ向けて、ますます期待が高まります。
最優秀賞を受賞した石川ゼミ所属チームのプレゼンテーション風景と表彰式の様子
◇Information 3
「TKU マルチリンガル・フェア2019」開催報告
留学なしで外国語を身に着ける学習方法についてディスカッション
2019年12月17日(火)、関昭典ゼミと有志の学生が、外国語学習の方法を話し合う「TKU マルチリンガル・フェア2019」を開催しました。
関ゼミは2017年度より英語の学習方法や留学準備について考える「TKUイングリッシュ・フェア」を開催してきましたが、3回目の開催となる2019年は名称を「TKU マルチリンガル・フェア2019」に改め、「留学なしで外国語をモノにする!」をキーワードとし、英語に限らず外国語学習の方法を話し合いました。
第1部の「東経大でできる外国語学習施設・環境の紹介」では、様々な外国語で交流し異文化を学ぶための参加体験型学習スペース「コトパティオ」や、語学の授業、英語学習アドバイザーによるランチタイム講座、英語アドバンストプログラム、図書館などを紹介。続く第2部のパネルディスカッションでは「留学なしで外国語学習を頑張る秘訣」をテーマに、いかに楽しく言語に触れるか、また友人と一緒に効率よく学習する方法やアプリの利用などについて意見交換が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
イベント終了後、プレゼンターの佐々木優至さん(コミュニケーション学部4年)と、パネラーの上条千咲さん(現代法学部2年)は、「学生生活に爪痕を残すことができてよかった。私は関ゼミに所属していませんが、関ゼミのおかげで自分の語学の学習方法について情報発信できたことは、よい経験となりました」「国際交流チューターをきっかけに一歩踏み出したことで、英語で話すことがいかに必要かを知ることができました。今回はパネラーとして人前に立つ機会を与えていただき、違う世界を見ることができました」と、それぞれコメントしました。
また、関ゼミの石野田明日葉さん(コミュニケーション学部2年)は、「所属ゼミの活動やイベントが大学を巻き込み、学内に広まりつつあることを嬉しく思っており、次年度も企画したいと考えています」と、次回開催に向けて意気込みを語りました。
◇Information 4
2019年度 英語プレゼンテーションコンテストを開催
将来役立つ実践的なプレゼンテーション技術が身に着くと好評
2019年12月7日(土)、英語プレゼンテーションコンテストが東京経済大学 大倉喜八郎 進一層館(フォワードホール)で行われました。
このコンテストでは9名の学生がSNSや環境問題など、社会問題に関する内容を発表しました。最優秀賞を受賞した山本レジーナさん(コミュニケーション学部4年)は、「発表は大変だと知っていたので、最初は不安でいっぱいでした。それでもロス先生(ピーター・ロス コミュニケーション学部准教授)に読み方のポイントを確認していただき、スピードや声の大きさなどを工夫しました」と、苦労の多かった準備期間について語りました。
コンテスト終了後は出場者が互いの健闘を讃え合うパーティーも開催され、ある発表者は「人前で話す意識が身につき、社会人になってもプレゼンテーションに困らない自信がつきました」と話すなど、発表内容について振り返りながら、来年に向けて気持ちを新たにしていました。
審査員を務めた相澤伸依全学共通教育センター准教授は、「発表のレベルは年々、上がっています。発表者が観客に話しかけるなど、観客を意識した発表をしていた点がよかった」と述べ、一方的な発表とならないように工夫する大切さを示しました。
◇Information5
「図書館まつり」初開催
登壇者による熱いトークで大盛況!
初めての開催となる「図書館まつり」が2019年12月5日(木)、東京経済大学図書館で行われました。このイベントは「学生に本の魅力を伝え、本への興味関心を喚起し、本を読みたいという気持ちにさせるイベントを開催したい」という岡本英男学長の強い思いから実現されたもので、当日は「ブックトーク」や「読書感想文コンテスト表彰式」、さらに特別展示中の貴重書「桜井義之文庫 錦絵」(現在は期間終了)の解説など色々な企画が用意されました。
学長は「うたげと孤心」(大岡信著)に重ね、「大学はシンポジウムや学生の様々な活動などによる『宴』の場である。また学生は自分を見つめ、読書をしたり予習復習をしたり、レポートを書いたり、試験勉強などに勤しむ孤独な時間に耐える必要がある。私は図書館を『孤心』の象徴とイメージしている」と語り、「年に一度くらいは本好き・読書好き・図書館好きの学生、教職員、卒業生がコーヒーを飲みながら自由に語る『宴』の場になってもよいのではないか、という思いが形になった」と続けました。
向後恵里子明星大学准教授は、東京経済大学図書館に所蔵されている錦絵について解説し、「あることないことが描かれ、当時の理想の姿がわかる。実物の錦絵を見て、デジタルでは伝わり切らないディテールを感じてもらいたい」と述べました。
また、ブックトークに登壇した大森陽介さん(コミュニケーション学部3年)は、劇団四季の魅力と本学との出会いの1冊について熱弁し、「こんなにたくさんの人と本の内容を共有したり、共感したりすることができ、面白く楽しい時間でした」とコメントしました。
◇Information 6
東京経済大学地域連携センターコラボレーションシンポジウム
「大学生と創る地域の力」を開催
2019年12月4日(水)、国分寺市の「cocobunjiプラザ」リオンホールで、東京経済大学小木紀親ゼミの活動報告を含むシンポジウムが開催されました。
小木ゼミは、町おこし事業を行っている一般社団法人ニッポニア・ニッポンの「国分寺物語」の地域サポーターとして活動しており、「TFT(Table For Two)」で対象となる定食や食品を購入すると1食につき20円分が開発発展途上国に寄付される活動を大学生活協同組合と共同で実施するなど、様々な取り組みを行っています。
当日は、一般社団法人ニッポニア・ニッポン代表理事の高橋衛氏による講演「新しい町おこしに向けたNipponia Nipponnの取り組みについて」に続き、小木ゼミ所属の学生による「国分寺物語」と「TFT」、2つの活動について報告が行われました。
終了後に設けられたグループディスカッションでは、参加した国分寺市民の方々と学生が3つのテーブルに分かれ、それぞれ「これからの国分寺を考える」「国分寺物語」「TFTをどうするか」について話し合いました。
小木教授は「地域と大学が連携することは、お互いにとって活力を得るよい機会になる。この活動によって、国分寺市民でない学生も自身の故郷で還元できる知識と行動力が身に付けられていると感じる」と述べ、小木ゼミ所属の萩原洸太さん(経営学部3年)は「ディスカッションを通して、国分寺に対する地域の方々の思いを知ることができました。ゼミで育んだ問題意識を学外にアウトプットするよい機会となりました」と感想を話しました。
東京経済大学は小木ゼミ以外にもボランティアサークルなど様々な形で地域と連携し、魅力ある国分寺市を創り上げています。
◇Information 7
「アカウンティングコンペティション第4回(2019)」報告
金鉉玉ゼミナールAチームがブロック優勝
会計学に関する大学生の研究発表大会「アカウンティングコンペティション第4回(2019)」が2019年12月15日(日)、日本大学で開催されました。全19大学から63チーム、331名の学生が参加する中、予選を勝ち抜いた東京経済大学の金鉉玉ゼミAチームは決勝大会でプレゼンテーションを行い「事例理論研究分野」でブロック優勝を果たしました。
金ゼミAチームは、「Non-GAAP指標を開示している企業の特徴」というテーマ(「Non-GAAP指標」は、会計基準によらない企業が独自に開示している財務情報のこと)で研究を行い、分析対象としたIFRS(国際会計基準)適用企業204社の決算短信を適用年から直近まですべて読み、Non-GAAP指標を開示している企業の業種別傾向や、本来の会計基準に従って計算された金額との大小関係、さらに開示した理由など様々な視点から分析しました。
チームのメンバーである柏本優介さん(経営学部4年)は、「学生生活最後の大会でこのような結果を残すことができ、ホッとしています。また他大学の会計のゼミがどのような研究をしているか知ることができ、貴重な経験となりました」と語りました。
◇Information 8
ゼミ研究報告会を開催
東経大が力を入れて取り組む「ゼミ教育」の内容、成果を公開
東京経済大学ではゼミ教育に力を入れており、各ゼミの研究の成果をご覧いただく機会としてゼミ研究報告会を毎年開催し、高等学校等の先生と生徒のみなさん、ご父母へ公開しています。
2019年度は11月16日(土)にコミュニケーション学部、12月4日(水)に現代法学部、12月14日(土)に経済学部と経営学部、そして全学共通教育センターが開催し、68ゼミ205チームが日頃の研究成果を発表しました。
経営管理論を担当している経営学部の原口恭彦ゼミは「外国人介護職定着に向けた課題と解決策」というテーマで報告を行いました。人員不足となっている日本の介護業界で長く働き続けてもらうには環境を整備することが大切だと考え、実際に働いている外国人介護職員に悩みをヒアリングしたところ、日本語の難しさや文化の違い、交通機関の複雑さなどについて悩みを抱えていることが分かり、「研修の充実化」「外国人向けの乗り換えアプリの開発」「外国人労働者間でのコミュニティ設立」が必要であると報告しました。質疑応答の時間には「そもそも日本人がやりたがらないことを外国人がやるメリットとは?」という質問が挙がるなど、熱い議論が交わされました。
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- 名称 東京経済大学
- 所在地 東京都
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