アイルランド政府産業開発庁、アストラゼネカ社による ダブリンの新製造施設および新規雇用発表を歓迎

レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣とアイルランド政府産業開発庁は、世界的なバイオ・医薬品企業であるアストラゼネカ社が、3億6000万ドルを投じてアイルランドに製造施設を新設し、100人を雇用すると発表したことを歓迎しました。

 

新施設は、ダブリンのカレッジ・パークにある敷地面積41エーカーのアレクシオンキャンパスに設置され、低分子医薬品の次世代原薬(API)の商品化や製造施設としての役割を担うほか、アストラゼネカ社の将来的な成長に不可欠となる国際的な供給ネットワークの確立も狙いとしています。

 

レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は、次のように述べました。「素晴らしいニュースです。アイルランドはライフサイエンスの世界的拠点です。これまでわが国に投資を求める企業に対して居心地の良い環境を提供することに懸命に取り組んできましたが、結果としてアストラゼネカ社がダブリンを製造施設の拠点に選定し、ブランチャーズタウンのIDAカレッジパークキャンパスで100人を新規雇用することになり大変うれしく思います」

 

アイルランド政府産業開発庁のマーティン・シャナハン長官は、次のように述べました。「アストラゼネカ社がアイルランドに初の製造施設を設置するとは素晴らしいことです。国内で既に確立しているライフサイエンスのエコシステムに大きく貢献するでしょう。FDI(対内直接投資)の競争はかつてないほど激化し、すべての投資は苦労なくして勝ち取れません。科学者やエンジニアをはじめ100人の高技能職を創出するこの度の投資は大歓迎であり、地域経済に大きな利益をもたらすでしょう。同社の計画の成功を祈ります」

 

アストラゼネカ社最高経営責任者であるパスカル・ソリオ氏は、次のように述べました。「アストラゼネカ社にとって大変誇らしい瞬間を迎えることが出来ました。アイルランド政府産業開発庁の支援により、ダブリンに多額の投資をもたらすことができ、高度技能職の新たな雇用も創出することが出来ました、また、アイルランドで急成長中のライフサイエンス分野のさらなる拡大に貢献できること、さらに高い付加価値をもった医薬品の開発が可能になることなどを、非常にうれしく思います」

 

アイルランド政府産業開発庁日本代表 デレク・フィッツジェラルドは次のように述べました。「本発表は、低分子医薬品分野での新製造施設という点で革新的と言えます。これは、低分子医薬品から生物製剤、遺伝子・細胞治療まで創薬技術が進展する中で、アイルランドが引き続き製薬企業の投資に適した国であることを示しています。アイルランドは、今年、ファイザーおよび武田薬品工業からも投資を獲得しています」

 

この投資計画は、製品化までのリードタイムとコストを大幅削減し、持続可能な製造工程を導入するため、アストラゼネカのアンビション・ゼロカーボン・プログラムに貢献すると期待されます。また、業界をリードする将来を見据えた設計により、幅広い種類の医薬品の製造が可能です。

 

■アイルランド政府産業開発庁 (IDA Ireland) について

アイルランド政府産業開発庁は、アイルランドの産業開発、海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関です。日本事務所では、過去40年間にわたり、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っています。

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