【第4回】子どもの食生活の意識と実態調査 ~東京近郊の小中学生400人に聞く~

農林中央金庫

2022年4月28日

農林中央金庫

 【第4回】子どもの食生活の意識と実態調査

~東京近郊の小中学生400人に聞く~

第1回調査(2005年)・第2回調査(2011年)・第3回調査(2016年)との比較レポート

 

 

食事の時は「家族と話をする」が約9割で、約7割が「料理は残さず食べる」ことを心がける

この1年で印象に残った食のニュースは「コロナ禍で大変な飲食店」「食品ロス」で約6割

 

 

■小中学生の食事の実態

 

● 家で毎日夕ごはんを食べる子どもが9割超(93.0%)

~夕食を「父親」と一緒に食べる人が10ポイント以上増加(前回44.8%→今回58.0%)

● 家の料理で好きなメニュー、1位「ハンバーグ」(74件)、2位「唐揚げ」(47件)

~3位「カレー」(44件)は前々回、前回の2位からワンランクダウン

● 好きな料理、おかずを作るのは「母親」が9割(90.5%)、「父親」1割未満(3.3%)

● 手作り以外の食事が出る家庭は6割強(61.3%)

~手作り以外の食事が前回より増加(53.5%→61.3%)、頻度も増加(週1.5回→1.8回)

 

■食生活に関する意識と実態

 ● 食事の時は「家族と話をする」9割弱(86.0%)、「テレビを見る」8割弱(75.8%)

~食事の時の会話の内容は「学校で起きたできごと」(75.8%)と「友だちのこと」(52.8%)

 ● 食事を残すのは「もったいない」と感じる子どもが7割弱(69.5%)

 

■“食育”に関する意識と実態

●料理や食べ物、食べ方について学ぶのは「母親」(92.5%)、次いで「父親」(60.5%)

●家事参加度が「高い」お父さんの比率は増加(2005年17.7%→2022年45.9%)

●食で心がけていることのトップ「料理は残さず食べる」7割(70.5%)

~他に、「ごみをきちんと分別」(57.8%)、「エコバッグを使用する」(52.0%)が過半数

 

■“食の安全性”に関する意識と実態

●食の安全に“関心がある”子どもが6割以上(62.3%)

●印象に残った“食”のニュース「コロナ禍で大変な飲食店」(57.8%)、「食品ロス」(57.5%)

 

■学校生活における“食”と“農”に関する意識と実態

●好きな給食 1位「カレー」(78件)、2位「揚げパン」(75件)が安定の人気

●給食に地元の食材が「出る」が増加傾向(2005年28.6%→2022年57.3%)

●学校でお米や野菜を育てた感想は「たのしい」が依然トップ(59.8%)

~「むずかしい」、「たいへん」も4割強で、農業の楽しさと難しさ両面を学ぶ機会に

 

※調査期間:2022年3月11日〜3月22日

 

◇はじめに◇

農林中央金庫では、「『世代をつなぐ食』その実態と意識」(2004年)から、各世代を対象に食に関する調査を継続して実施しています。本年は小中学生を対象に、“食”に関する意識と実態を探ることを目的に調査を実施しました。第1回調査(2005年)、第2回調査(2011年)、第3回調査(2016年)とも比較しながら、この間の意識の変化も探っています。調査対象は、東京近郊の小学生の男女各100人、中学生の男女各100人の計400人、調査期間は2022年3月11日から3月22日です。

 

◇調査結果まとめ◇

今回の調査を過去調査と比較すると、「父親」と一緒に夕食を食べる割合(前回44.8%→今回58.0%)が増加、給食を「みんなで食べると楽しい」(同58.5%→同45.2%)の減少など、コロナ禍の影響を随所に感じる結果となっています。

 

朝食を「毎日食べる子ども」は8割(83.8%)、夕食は9割(93.0%)を超えています。好きなおかずは「ハンバーグ」(74件)が2位以下の「唐揚げ」(47件)、「カレー」(44件)などを大きく引き離してトップとなっています。「夕ごはん」に“手作り以外のもの”が出る家庭は6割強(61.3%)に達し、前回(53.5%)より増えたばかりでなく、頻度も週平均「1.5回」から「1.8回」へ増加しています。

 

食事中の会話の内容は「学校で起きたできごと」(前回79.8%→今回75.8%)と「友だちのこと」(同59.8%→同52.8%)と上位の順位は変わらないものの比率は減少しており、コロナ禍で学校や友だちと過ごす時間が減ったことが影響している可能性があります。

 

食育(料理や食べ物、食べ方について、誰から、何から学んできたか)も順位や傾向に変動はないものの、「母親」(前回93.0%→今回92.5%)と「テレビ番組」(同25.5%→同19.8%)が減少したのに対し、「父親」(同58.8%→同60.5%)と「インターネット」(同8.0%→同10.3%)が微増するなどの変化がみられます。

 

家事の手伝いでは、17年前に比べると「食器をならべる、料理を運ぶ」(2005年57.8%→2022年71.8%)、「食事後の食器を運ぶ」(同49.5%→同65.3%)、「食事のしたく」(同24.8%→同49.8%)と参加率に伸びがみられます。また、家事参加度が「高い」とされる父親(同17.7%→同45.9%)も増加しています。

 

食の問題への取り組みでは「料理は残さず食べる」(70.5%)、「ごみをきちんと分別して捨てる」(57.8%)、「エコバッグを使用する」(52.0%)などが過半数となっています。

 

食の安全に“関心がある”子どもは6割(62.3%)に達しており、過去1年の印象的なニュースとして「コロナ禍で大変な飲食店」(57.8%)と「食品ロス」(57.5%)を挙げる子どもが6割近くに達しています。

 

学校に「給食がある」のは9割(90.3%)に達し、給食で“好きな料理”は「カレー」(78件)がトップ、次いで「揚げパン」(75件)となっています。また、給食に地元の食材が「出る」と答えた人は、17年前に比べ増加(2005年28.6%→2022年57.3%)しています。

 

学校でお米や野菜を育てた経験が「ある」と答えた人は8割超(83.3%)、感想では「楽しい」が6割弱(59.8%)と最も多く、次いで「むずかしい」・「たいへん」が4割強(ともに40.5%)となっており、農業の楽しさと難しさ両面を学ぶ機会になっています。

 

 

添付は、調査内容のダイジェストです。詳細につきましては、過去の調査報告書も含め、当金庫のホームページ(https://www.nochubank.or.jp/efforts/research.html)に掲載の調査報告書をご参照ください。

 

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