マークフォージド・ジャパン、防衛分野で3Dプリンティングソリューションの提供へ

日本を代表する防衛産業展示会でアディティブ製造(AM)のプレゼンテーションを実施

マークフォージド・ジャパン、防衛分野で3Dプリンティングソリューションの提供へ日本を代表する防衛産業展示会でアディティブ製造(AM)のプレゼンテーションを実施

 

マークフォージド・ジャパン株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:トーマス・パン)は防衛関連分野においても3Dプリンティング/アディティブ製造(AM)に関する素材、ハードウェア、ソフトウェアに対する要求が高まりを見せる中、これを支援していく意向を表明しました。これは、マークフォージド・ジャパンの代表取締役社長であるトーマス・パンが、最新の防衛機器やシステムの調達を目的とした、国内唯一の大規模な防衛・セキュリティの総合展示会であるDSEI Japan 2023*1でのプレゼンテーションの中で行ったものです。

 

一般的に防衛・宇宙航空関連分野において3Dプリンティングは、迅速かつ複雑なパーツの造形が可能なことから、すでに様々な防衛用途での利用が加速しています。具体的には、防衛目的を達成するための新機能部品の試作や量産であり、予備・交換部品、工具・器具、ドローンなどの無人航空機(UAV)、医療機器、筺体、訓練補助具、防護服・防護具、ロボット工学等の分野における応用などにさらなる期待が高まっています。

 

海外では、2021年に米国国防総省が史上初となる包括的なAM戦略の策定を発表*2するなど、AMは世界中の防衛機関等にとって重要なテーマとなっています。例えば米国のAM戦略では開発、統合、維持を柱に、AMをサプライチェーン、ロジスティクス、メンテナンスの能力を革新する可能性のある戦略的技術として捉え、AM関連技術やプロセス改善のための研究開発が進められています。

 

ケーススタディ

米国の海兵隊では、マークフォージドのカーボンファイバー3Dプリンタおよび「メタルX」を修理部品の作成に活用しています。現場で必要な部品が壊れたとき、サプライチェーンにおける対応が非常に遅く、軍需系のMRO(保守、修理、稼働)が難しいという問題がありました。同社の3Dプリンティングの導入により、修理部品を直ちに提供できるようになり、さらにデジタルウェアハウスを活用することで在庫そのものの保管場所が不要になりました。

 

また、マークフォージドの3Dプリンタを使って、F-35戦闘機の着陸装置用のドア部品を2~3時間で作成し正常に取り付けることにも成功しました。これまでは故障した場合、故障した部位のみを正確に製造することができず、新たにドアそのものを一体購入しなければなりませんでした。これにより1部品あたり$70,000(約930万円)のコスト削減とともに、迅速な部品の作成により機体の停止時間を大幅に短縮することができました。

 

さらに、最近の事例では、マークフォージドのフラッグシップモデル「X7 フィールドエディション」カーボンファイバー3Dプリンタが、米国海軍の原子力潜水艦「ニューハンプシャー」に納入されました。これは現場における機能的な部品作成のためのターンキー型産業用3Dプリンタです。最も過酷な環境で数ヶ月間使用するために必要なすべての材料、交換部品、工具が同梱され(オールインワン)、強固な梱包により輸送中の損傷を軽減し、必要な時に必要とされる信頼性の高い部品を作成できる3Dプリンティングキットです。また、充実した部品のラインナップライブラリーと自動バージョンアップ機能付きのデジタルウェアハウスシステム、および、よりセキュリティ機能が強化されたオペレーティングシステムを搭載しています。

 

マークフォージド・ジャパンの代表取締役社長のトーマス・パンは、次のように述べています。「マークフォージドの3Dプリンティング/AMは、米国をはじめ多くの欧米の防衛の最前線や補給基地などですでに活用されており、防衛を目的としたサプライチェーンのアジャイル戦略の大きな起点となっている技術です。マークフォージド・ジャパンとしては、日本における防衛分野でも大いに貢献していきたいと考えています。」

 

マークフォージドについて。ニューヨーク証券取引所に上場するMarkforged(NYSE: MKFG)は、工業生産をオンデマンドで必要な時に必要な場所に提供することで、製造における靱性と柔軟性を高めます。信頼性が高く、インテリジェントで使いやすい3Dプリンティングの統合的なAMソフトウェアプラットフォームにより、あらゆるメーカーが金属ならびに樹脂複合素材を材料とする耐久性の高い最終部品を、いつでもどこでも製造できる「分散型ものづくり」を可能にします。日本を含めて世界70カ国以上で、10,000社以上のお客様が当社AMソフトウェアプラットフォームを利用してサプライチェーンを強化しながら、従来の製造における限界を克服しています。マークフォージド社はマサチューセッツ州ウォルサムに本社を置き、プラットフォームを支えるAMハードウェア、ソフトウェア、材料の設計および開発を行っています。詳細については、www.markforged.comをご覧ください。

 

 

*1 https://www.dsei-japan.com/jp/welcome

*2 https://www.cto.mil/wp-content/uploads/2021/01/dod-additive-manufacturing-strategy.pdf

 

F-35AライトニングIIのランディングギア。写真提供:エグリン空軍基地 

米国海軍の攻撃型原子力潜水艦「ニューハンプシャー」。写真提供:アメリカ海軍

 

マークフォージドのフラッグシップモデル「X7 フィールドエディション」コンポジット3Dプリンタ

 

マークフォージド・ジャパン株式会社 代表取締役社長トーマス・パン

 

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